大赤字のマクドナルドは、なぜ株価がさがらないの?という疑問点。

この決算と一緒に、マクドナルドはドコモとの提携も発表しました。
個人的には???という感じでインパクトも何もありません。
どちらの企業も、日本でトップクラスの企業です。
そして一時代を築いたと言うことは紛れもない事実。
なのに、なぜかスゲー!とならないのはなぜでしょうか。
どちらも似たようなイメージがあります。それは顧客をないがしろにしていること。
もちろん、実際に経営陣がそう思っているわけではありませんが、数々の経営戦略が
まったく庶民の心に響かないような殿様経営的な面が見え隠れしているのです。
どちらも天下を取ったことのある企業ですが、そこにあぐらを掻きすぎたというか、
「お客様が何を求めているか」という純粋な気持ちがこれほどまでに反映されない
会社も珍しいものです。惰性で利用している感じですね。
マクドナルドの面白いところは、歴史に残る最悪決算が続いているのにもかかわらず、
株価は上がり続けているのです。

利用者=株主と言うことではありませんから、ステークホルダーは売らずに
この逆風ニュースに絶えて保有し続けると考えた方が良いでしょう。
今期も赤字ではありますが、未定であった配当金について30円の支払いが決まったようです。
投資している人なら当然分かっているように、利益があるから配当や優待が出せると言うことです。
今回の配当金や優待に関しては、内部留保や準備金などから切り崩しての支払いになり財務的には
かなり良くないと言うことです。赤字が続けば、配当も優待もなくなることが必然的なのですが、いつまで
この逆行高が続くのかが見ものであります。

貸株が非常に多く、貸借倍率が0.28倍と低いこともあまり下がらない原因かもしれません。
庶民には異常なまでに嫌われているマクドナルドが、個人株主には支えられているという
なんとも不思議な背景。実態と株価というものは必ずしもイコールにならないことをよく表しています。

ドコモも一時期の独占市場ではなくなり、むしろ最近ようやくもりかえしてきたところ。
最近の株価低迷は、政府の通信費を減らすという発言に伴うもの。
利益を追求するのが株式会社の使命ではありますが、そこには必ずお客様がいるという
ことを知らしめる決算が続く2社。このKYな会社同士が組んでいったいどのていど、
庶民の心を掴むアイデアが出せるのかは今後も注目すべき所ではないかと思います。

マクドナルド 失敗の本質: 賞味期限切れのビジネスモデル

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