9432 NTT(日本電信電話公社)が上場したときの初値はどのぐらいだったのだろう?
もう少し前例を上げて、考察していきたいと思います。
資金の規模的にも歴史に残るIPOということは間違いありません。
お祭りと感じてしまう人は、もしかするとバブル時代にうはうはな思いを
した世代なのかもしれません。
1987年2月9日にNTTの前身である国営の日本電信電話公社が、証券市場へ上場しました。
当時、NTT株は大蔵大臣が100%(1560万株)所有しており、そのうちの186万株が放出された
そうです。(約12%)
1987年(昭和62年)2月9日に政府保有株式186万株が放出されたが、上場初日に買注文が多いため値付けができず。翌2月10日に政府はさらに10万株を放出する事とし、160万円が初値となった。その2ヶ月後の1987年(昭和62年)4月22日には史上最高値の318万円まで株価が高騰した。その後、同年7月に株式市場全体の暴落により、同社の株式も225万円まで下落した後、乱高下を繰り返し、同年秋には株価300万までに回復した
引用元:ウィキペディア
当時は、バブル全盛期と言うこともあり、本当にお祭り騒ぎだったのでしょう。
公募価格は1口で120万円。初日には初値が付かず、2日目で160万円の初値を付ける人気ぶりでした。
「1口で40万円儲かった!」こんなにおいしい話は無い!
日経平均もうなぎ登りしており、2ヶ月後には、318万円まで高騰したというのだから
こりゃ大変なことだったでしょうね。
公募で購入して、318万円で売却していたら、約200万円の利益になるわけですから、
すごいことですね。

出典元:http://manabow.com/qa/ntt.html
ただ、そういったお祭り騒ぎというのはいつかはやみますね。
上記グラフから見ても分かるように、バブル崩壊も重なって株価は暴落していきます。
約28年経過した2015年現在の株主構成はどうなっているのでしょう。

財務大臣が32.4%保有していますから、約67.6%が放出されたと言うことになりますね。

当時の株価を現在の株価として換算するといくらぐらい?

出典元:http://www.ntt.co.jp/cgi-bin/ir/stock_search.cgi
株式分割など行ったことを調整した株価がNTTのHPにのっていました。
NTT上場当時の株価は現在で言うと、約9000円程度~スタートしたと言うことになりますね。
現在は2015年10月27日現在で4492円ですから、半分ぐらいということでしょうか。
日本郵政グループのIPOに当選した人も落選した人も、どういうスタンスで
保有していくかということを考える必要はありますね。
大きな金額が動く上場は、株式市場全体にとっては、鈍化を招く場合もあります。
当然何兆円という規模のお金が動くのですから、そのお金はどこからか出ているお金です。
他の株を処分して投資したかもしれませんし、他の株に投資しようと思っていた資金かもしれません。
すべてタンス預金から捻出されるのであれば、政府は大喜びでしょうが、なかなかそう上手くはいきません。
単にお祭り!と騒ぐだけで無く、こういった過去の情報や背景などを考察して
自分のスタンスを明確にして取引していきたいものですね^^
NTT上場―知られざる世界最大企業の素顔

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